3月某日

脱職とかいてぬしょくと呼ぶ事にした。

音読みだとか訓読みだとかは気にしない。

ユーザーIDを作る時打ち間違えてそのまま採用し、いい感じの漢字をあてこんだにしてはしゃれていると我ながら思う。

要するに仕事をやめたのだ。

 

脱職1日目はひどい吐き気と眠気と共に幕を開けた。昨日の送別会のせいである。2軒くらい行き酒を重ね1時くらいに背脂だらけのラーメンを一口啜ってギブアップした事と、その後上司からガリガリくんを貰ったことは覚えている。でもガリガリくんを食べ切った記憶がない。そういえばあのガリガリくんはどこに行ったのだろう。おそろしい。考えないようにしよう。とにかく気付いたらタクシーで家に着いていた。3時くらいだったと思う。そういえばあのタクシーはどこから乗ったんだろう。おそろしい。考えないようにしよう。

完全なる二日酔いで本当は寝ていたかったが11時と13時に面接を控えていたので起きた。

吐きそうになりながら受けた面接は散々だったが今日は起きれただけで偉いと思うので気にしない。吐かなかっただけましだ。

その後エージェントに先週受けた会社の内定辞退の電話をしながら歯医者に向かった。道すがら咲き誇る桜が綺麗だった。

練習で面接を受けた会社だったが相手はいい感じのおじさんだった。彼が上司になったらそれもなかなか楽しそうだったが、私の今回の転職で1番叶えたい事は叶わなさそうだったのだ。これはよくない。

その後手土産を買って飲み会へ。取引のあった会社の人たちが送別会をしてくれた。ようするに2日連続の飲み会だったわけだが、朝からの絶食と水で生き返った我が肝臓は再び酒を欲し美味しくいただいた。

今日こそは早く寝て明日こそは沢山寝る。