ロンドン旅行記8日目

朝起きても祖父の容態について続報はない。

心がざわざわしたが今日が実質最終日ということもあり予定を詰め込みまくっていたので朝早くに出かけた。朝食も抜く。

 

切り替えなければ。

目指すはパディントン駅!

くまのパディントンが好きなので聖地である。

とても大きい駅のようだ。

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パディントン駅にはパディントンがいるらしくペルーからやってきたパディントンがブラウン一家と出会った1番ホームに立っているらしい。

さっそく1番ホームに向かう。

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ここの…どこに…いる…んだ???

きょろきょろしながら歩くと

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い、、、、???

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いたー!!!!!!!!

かわ、いい!!パディントン!!

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せっかくなので色々な角度から劇写!!!!
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すごい名札もちゃんと再現されているんだ!!!

近くにはパディントンのベンチもあった。

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マーマレードサンド持ってる。可愛い。

あまりの可愛さに写真を撮りまくりながらもやっぱりツーショット撮りたいよなと思う。

しかし朝8時前のパディントン駅である。

通勤の人が足早に歩いていくし旅行者は大きなスーツケースを引いて列車へと走っているしでみんな忙しそう。

そこに1人のマダムが。足早に歩いていたが足を止めパディントンの写真を撮っているではないか。ちょ、ついでにシャッター押してくれないかな。お願いすると、私急いでるからといいながらも撮ってくれた。

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ありがとうマダム。良い人。

このパディントン駅にはパディントンカフェとパディントンショップもあるんだとか。

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探すも、みつからず。駅の構内ってわからん。

正反対の場所にあった。

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ここだー。

パディントンがお出迎えをしてくれる。

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店内は可愛いのに店員は全然パディントンに熱がなくドトールの店員みたいな感じだ。それに驚くべきことにマーマレードサンドがメニューにないの。目を疑ったね。パディントンカフェなのに。パディントンといったらマーマレードなのに。店内にはマーマレードの木が再現されているというのに。とりあえずパディントンカプチーノをいただいた。

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推し活してるって感じ。
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その後は近くにあるパディントンショップへ。

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かわいい。パディントンショップにはありとあらゆるパディントングッズがありお土産用と自分用に爆買いしてしまう。

最近できたという紫色のエリザベスラインに乗って移動。車内が綺麗。冷房がある!ってどこかのガイドブックに書かれていたが…他の地下鉄には冷房ないのだろうか。そんなことってあるのか?ロンドンの人はどうやって夏を過ごすの?などと思いながら、次に向かうはリバティ百貨店。最終日なのもありここでお土産をたくさん買う予定だ。ロンドンの真ん中らへん。デパートなどがたくさんあり人通りも多い場所にあるらしいのでスリに注意が必要だ。

気合いを入れようと足を踏み出した瞬間、目の前をものすごい勢いで走る男と、その後ろを怒鳴らながら走るサラリーマンが通り愕然とする。

スリだ。本当にいるんだ。こわ。

幸い今まで何もとられてはいないが一気に現実味が増して不安になる。一旦気を落ち着かせようと駅前の公園のベンチへ。

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公園は平和で新聞を広げるおじいちゃん、芝生の上で寝転がるお兄ちゃん、鳩と戯れるおじさんなどがいた。心を落ち着かせ開店時間間近になったのでリバティへ向かう。

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うわー昔ながらのお店の外観が既に可愛い。チューダー様式とやらで建てられているんだそう。
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現代的な道に突然当たり前のように堂々と鎮座していて素敵に目立っていた。
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10時になり開店。いそいそと中に入るとそこはなんともフォトジェニックな場所だった。一階の雰囲気は売られているもの的に伊勢丹新宿店に通ずるものがあったが、吹き抜けの空間が開放的で歩いているとジブリの世界のようなわくわく感が湧き出てくる。

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非日常なのにアットホームな雰囲気が漂っている。不思議な場所である。

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この布の装飾とか可愛いの。
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そしてそこかしこにリバティプリント。布は勿論小物や家具などそこかしこがリバティ。リバティ好きな人からしたらパラダイスだろう。
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かつ自然光を大胆に取り入れたこの屋根。かっくいー。

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などなどぐるぐる見て回りながら私が探していたのはカフェである。ここ、リバティのカフェではなななんと。終日アフターヌーンティーがいただけるとのこと。

アフターヌーンティーしてみたいと思えどなかなかうまく予定が組めず諦めかけていた私には朗報である。このために朝食を抜いたの。いざ、ブランチでアフターヌーンティー

お店に入るとにこにこ明るい笑顔の店員さんがソファ席へ案内してくれた。メニューをみるとリサーチ通り本当にアフタヌーンティーがある。

誰も開店早々、1人でアフターヌーンティーを頼んでいる人はいなかったが、元気よく頼んでみた。紅茶はアールグレイ

そういえばアフターヌーンティーなんて日本でもしたことないかも。初ヌン活がリバティのカフェだなんてなんかお洒落やんなんてにやつきながら待っていると、きました!!

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どーん。ぬおお、素敵。想像以上にテンション上がる。お姉さんが下から順番に説明をしてくれた。かぼちゃとアボカドのサンドウィッチ。スコーン。フランボワーズのムースとチョコのマカロンとタルトシトロン。そんな感じだった。せっかくなので写真を撮って貰う。

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美味しかったがなかなかのボリュームだった。朝食を抜いたのにサンドウィッチだけで結構お腹いっぱいになる。だが気合いで食べ切った。すごい。

なんにしても贅沢な時間だった。

そこからリバティを歩き回りお土産を爆買い。たくさん買ったので帰りは大きな紫色のリバティって書いてある紙袋を肩にかけて歩くことになった。

一度ホテルへ戻りパディントングッズとリバティグッズを部屋に置き、近くのスーパーへ。

Sainsbury'sで紅茶やビールやお菓子を購入。可愛いエコバッグも。これでお土産はじゅうぶん買った。行きすぎて店員さんに顔を覚えられており、ビール購入時には一応ね!って笑いながらパスポートを見せた。はじめて来店したときにはドキドキだったこのスーパーも慣れ親しんだ場所になりつつあったが、ここがみんなの日常だとしても私の日常になることはないんだなあ、なんて思った。本当にありがとうSainsbury's。とても良いスーパーだった。たくさんのお土産をホテルに置いて再び出かける。

最後に向かうは、大英博物館

閉館時間までじっくり過ごす予定だ。

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どどーん。もう驚かないけどすごく広そう。そして無料である!もう驚かないけど!

セキュリティチェックは他の場所よりも厳重だったし持ち込める荷物の大きさにも制限があるっぽかった。

中に入ると、ここはどこー!!?って感じ。外からみた印象と全然違う。大英博物館ってこんな感じなんだ。。

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ここも果てしなく広そう。事前に見たいものがどこにあるのかピックアップしておいたけどそれにしても時間が足りない。

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そして願わくばここも、ふらりと緩く寄ってぶらぶら気ままに見学したいものだなと思う。旅行は時間の制限があるからどうしたって急ぎ足になってしまうから。

ここにはやはり有名なものがたくさんあってときめいた。

おお、これが?って感じのものもの。

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ロゼッタストーンヒエログリフ、世界史でやったな。

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人面有翼獅子像。漢字で書くといかつい。

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げいやーあんだーそんのねこ。かわいい。

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パルテノン神殿などなど。

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古代ギリシアの像。夫婦らしい。

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うずくまるアフロディーテ。うつくすいー。

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もあいぞう。

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クリスタルスカル。インディー!実はにせものらしい。

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双頭のヘビ。メキシコで儀式に使われていたらしい。色が鮮やか。

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ジンジャーマン。たまたまミイラになったんだそう。

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死者の書など。

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これでもかこれでもかというほどの大量のミイラ(夢に出てきそう)

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イスラム世界の天体観測器。メッカの方角を知るために使用されたらしい。

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ルイス島のチェス駒。ハリポタのチェスのモデルになっているそう。セイウチの牙でできているらしい。

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船のからくり時計。時間になると大砲の部分から煙が出たりしたらしい。

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シヴァ神の像。

他にも世界史でやった文明のものものがたくさん展示されていた。実際に授業受けていた頃に行ったら面白かったんだろうな。メソポタミア文明とか、やったもんな。

あとは可愛かったものもの。

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なにしてんだろ。

以下、ほとんどが副葬物。

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大英博物館の展示物たちは冒険だー!みたいな感じで現地に向かい降り立った貴族たちがこれすごくない?!みたいな感じで自国に持ち帰ったものらしく、今でも各国からは返しなさいと言われているそうだ。知らない文化や歴史に触れ、知的好奇心や探究心が暴走しちゃったんだろうな。

確かにあまり褒められたことじゃないんだろうが、ひとつひとつ丁寧に展示されていることやその保存状態の良さ、そして誰でも無料で見学できるという環境を実現していることなどから、許してあげてちょうだいという気持ちになってくる。

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いやしかし、いやはや、やはり広かった。日本のエリアもあったらしいけど全然回りきれなかったな。半日くらいいたのに。

閉館時間間際になると奥の方の部屋から立ち入り禁止になり数分ごとにアナウンスがなりじわじわじわじわと入館者達をエントランスへ押し出していく。私もぬるぬるっと押し出されてしまった。

 

さて美術館や博物館を訪れた時特有の濃い時間を過ごした後の脳みそが心地よく疲れた状態からの、ビール!最高だよねー!

と向かったのはTHE WIGMOREというお店。

ロンドン最後の夜、美味しいご飯を食べたいなと思って予約しておいたガストロパブである。

予約名がなぜか日本語で送信されていたらしく入店に手間取ったけど無事入店できた。老舗ホテルの1階にあるだけあり、ドアの付近にはガタイの良いドアマンのおじさまがいてドキドキした。

予約した人はパブの奥のなんかプライベートな空間みたいな場所に通される。

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とりあえずビールとスコッチエッグをチョイス。

ビールは冷えていた深みのある味わい。生き返る。大英博物館のパンフレットを読みながら、ぬぬ…ウォレン・カップ!!み、みたかった!!

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などと悔しがっていると、とがったエッグがやってきた!

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さくさくにあがったうずらのたまご!そしてそこにかかっているのはスパイシーで美味しいカレーのソース。中は半熟で、とろりとした黄身とスパイスの風味が絶妙だった。そしておそろしくビールにあう!すごく美味しい。

一瞬で平らげてしまった。イギリスのご飯、美味しいよね。食事はあまり期待するな…みたいに言われることがおおいけど、私的にスーパーのお惣菜なども含めて全部美味しかった。

メインは隣のお兄さんが食べてて美味しそうだったパイを頼んでみる。もちろんビールのおかわりもお願いしてみた。

やってきたパイは大きくこんがり美味しそうな焼き色。

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記念に写真を撮って貰った。
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パイは熱々で切るとザクッと音がした。中には柔らかくほろほろになった豚肉。そのまま食べても美味しいし添えられていた辛めのBBQソースをつけても美味しい。つけあわせのポテトサラダがまためちゃくちゃ美味しい。はじめて食べる味。多分サワークリームとピクルスだろうか。今度作ってみよう。

そんな感じでにこにこ満足顔で出口までいくと、ドアマンのおじさんもにこにこ顔でドアを開けてくれた。素晴らしいご飯だった。

地下鉄でホテルに戻ってシャワーを浴びてから、ビールをちびちびやりつつ荷造り。預け入れの荷物は23キロを越えたらいけない。しかしながら行く先々でパンフレットを買いまくったこともありかなり重い。おまけにビールをいくつも入れてしまった。大丈夫なんだろうか。服やお土産のチョコなどを手荷物のリュックへ移動させるなどしてなんとかしまいこむ。よし寝るか、と横にぬるも、また開けてごそごそ。セキュリティチェックがとても厳しいらしいので目薬やリップクリームやハンドクリームも全部スーツケースのなかに放り込むことにしたのだ。

ようやく今度こそベッドに横になる。明日は朝の便なので早めにチェックアウトをしなければならない。起きられるのか。地下鉄止まったらどうしよう。というか無事に手続きできるのか。などなどぼんやり浮かぶ不安を押し退けて羊を数える。

かなりリアルな羊をつい先日見たばかりなので思いの外良い感じにイメージができた。

ロンドン、楽しかったよなあ。どこもかしもこ素晴らしかったなあ。みんな良い人だったなあ。ご飯美味しかったなあ。ビールも美味しかったなあ。良い思い出しかない。

だからこのまま良い思い出のまま飛行機に乗って帰りたいな。と思いながら、気付いたらねていた。